看護師になった後のこと【看護師の転職先】

仕事

 看護学校で膨大な勉強、過酷な実習を終えて、晴れて国家試験に合格。

多くの新卒生たちは、一人前の看護師になることを目指して病院に就職します。

そのあともさまざまな道に分かれていることを知っていますか?

私が最初に就職してから20年以上過ぎました

友達、先輩、後輩のその後の道について知っていることを書いていきます。

就職1年目

 就職するとびっくりです。

そこの病院のカラーもありますが、勉強してきたことが生かされていないように感じてしまいます。

あんなに何度も練習させられた清拭や移送や体位交換があんまり重要視されていません。

学生の頃は、やれ室温は、目的は、お湯の温度は、体のどこを持つの、などいちいち確認されました。

現場では、そんなことより早くやってよって感じです。

(本当のところは基本を踏まえて看護の提供をしています。早すぎて見えないのです。)

丁寧に体を拭いていると先輩から

「その動きで、あと6人、午前中に拭けるの?もうすぐ、入院さんも来るよ。」

なんて突っ込まれてしまいます。

1年目は、現場に慣れることで精いっぱいでした。

1年目で辞めてしまう人は早めに医療という現場に見切りをつけた人たちです。

早いと1週間で姿を消します

看護師2年目

 仕事に慣れて、先輩の目も離れます。

任せられる仕事も増えて、やりがいや達成感も感じられる時期です。

直接的な医師とのやり取りが負担に感じるぐらいでしょうか。

あまり辞める人はいません。

看護師3年目

 リーダーをやったり、委員会に駆り出されたり。

病棟全体を把握する役目を負わされたり、委員会で他病棟のスタッフと関わったりします。

責任が増えたり、広がった人付き合いを煩わしく感じたりして仕事が嫌になるきっかけになります。

3年目で、よその病棟のスタッフや多職種のスタッフの中に入って発言するのって正直すごい負担です。

また、3年ってちょうど良い区切りで、円満退職するにも都合がいいため辞めたくなります。

ちょっと休憩したくなるのがこの年です。

辞めて美容系のクリニックに転職したり、派遣の仕事に変わったり、様々です。

また、結婚や出産で休職したり退職する人が出始めます。

看護師5年目

 看護の道を極めたければ、専門看護師認定看護師の道もあります。

また、介護に興味があればケアマネージャーの試験も受けられますしね。

しかし、5年目って再び辞めたくなる年でもあります。

転職するときに一番きれいな印象があるのは私だけでしょうか。

一通り看護技術も習得し、業務も一通り経験してきました。

”ステップアップのため”、”違う病院が見たくて”、などの理由で転職しやすいです。

3年目から始まった結婚、出産で退職していく仲間も後を絶ちません。

夜勤に疲れて、昼間の仕事を求めて治験看護師になった人もいます。

看護師10年目

 周りを見渡すと、同期なんて片手で数えられるほどしか残っていません。

一緒に旅行に行くのも先輩や後輩とだったりします。

まだ独身であれば、結婚などで退職する道もあります。

果たしてこのままでいいのか、体のことを考えて負担のない職場に転職しておくか。

中途半端に道が残されている分、迷いも多い年代です。

子育てしながら働いていれば、がむしゃらな毎日です。

親の手が借りられる同僚を恨めしく思いながら、夫にイライラをぶつけて何とか今日も出勤です。

子どもを送って、ぎりぎりに出勤し、誰よりも早く退勤したいのに仕事が終わらない。

家に帰っても家事が待っています。

うちの病院では外来勤務に変わったり、パートになったり、夜勤専従に雇用形態を変える人が多いです。

子育て世代の看護師は、時間に融通が利くクリニックやパートで働いている人が大半です。

看護師15年目

 辞めていく人が多いので、それなりの能力があれば役職についている人が多いでしょう。

それでも体力に限界を感じている場合、またもや転職を考える機会がやってきました。

というのも、看護師って資格があるので転職しやすいのです。

万年人手不足ですし、給料も安いし。

子育てが落ち着いて、復帰する看護師もいますが総合病院に戻ってくる人は少数派です。

急性期の看護に見切りをつけて介護施設で働きだす人もちらほらいます。

知り合いの中には保育園に勤め出した人もいます。

看護師20年目

 総合病院の病棟勤務で、役職もなく勤め続けているのなら独身か子育てを終えた人が大半です。

そして、貴重。

あまりいません。

見渡しても同年代がいないのです。

私の友達も、クリニック訪問看護派遣学校の養護教室の看護師として働いていて総合病院にはいません。

そのため、家庭の話で盛り上がるのはいつも上司とです。

上司が年下になってきますが私は気にしていません。

私にはできないからです。

私の今後

 急性期の病院で働いていると、頭のトレーニングにはなりますが、展開が早くついていく負担も大きいです。

また、体力に自信がなくなってきており、良い転職先があったら変わりたい。

しかし、我が家の教育費は今後最大になる予定ですし、家のローンも残っています。

働き続けなくてはいけないことは必至です。

それならそれで、この現場から学べることは学びつくそうと思っています。

いつまでも元気に頑張りたいと思います。

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました