電子カルテに望むこと【看護師目線で業務効率化への提言】

仕事

 看護師として働きだしてから、2社の電子カルテを使いました。

紙カルテを知っている私としては、期待値が高くなりすぎて

「こうなっていたらもっと便利なのになぁ」

とつぶやくことも少なくありません。

ちょっとわがままな内容かもしれませんが、電子カルテに望むことを書いていきます。

1日の予定を書き出してほしい

 以前のブログでも書きましたが、その日の予定表を作成するために就業前に(サービス)残業しています。

パソコンから受け持ち患者さんを選択し、一覧表を出します。そこに情報を補足していく感じです。

今使っているパソコンを例に挙げますと、名前と、必要な検温内容、点滴の時間、検査の予定が印刷されます。

足りない情報で、これは印刷されてもいいんじゃない?って思うのは

・病名(今回入院の原因になったものだけでも) 

・安静度(これによって検査や手術がベットでの移動なのか車いすなのか徒歩なのかわかります。) 

・検査や手術に行く前に必要な処置の有無

・点滴の内容、方法 

・内服薬の時間(食前に飲むものは食事が来る前に配らなくてはならないので特に重要)

・内服薬は本人管理なのか、医療者が配っているのか 

・清潔ケア(入浴、シャワー、体拭き、洗髪などの指示あり) 

・洗面(セッティングが必要か、全部介助なのか、入れ歯の有無)

です。

これを時系列で一覧表に加えてもらえるとありがたいです。

AIの発達で期待するもの

カルテを開いて見なくちゃいけないのはしかたないかなぁ、と思うのは

・入院の時の状態や昨日の状態などの経過

・本人の訴えや家族の意向。

・社会福祉の利用はあるのか。施設利用があればどのような連携を組んでいるのか。

・インフォームドコンセントの内容

です。

それでも、これも、もっと簡単に情報収集できる日が来るんじゃないかなって開発の皆様にラブコールを送りたいです。

今後AIの開発によって、仲間の一人としてコンピューターに相談し、医療者が働く日がくると思っています。

未実施項目の警告

 時間で行うことがその時間をかなり過ぎても未実施であれば点滅などで警告してほしいです。

今はそんなお知らせありません。

現場は同時に行わなければならないことが5つほど重なることが珍しくないので、これがあったら多忙が理由のやり忘れが減るかな、なんて思います。

ちなみに今は紙で把握しているので、点滅しなくてもいいです。カルテをいちいち開く時間がない場合が多いからです。

医療コストの取り忘れを拾ってください

 心電図や体から出ている管など、観察は逃さず行いますよ、もちろん。

でもこれのコスト、別で入力が必要なんです。

観察項目入れたら自動的にコスト入力を促す注意書きが出てきたらいいのにって思います。

自動音声入力希望

 記事入力の時間がなかったらもっとケアに時間が使えるのに、と思います。

書くと自分の考えも整理できますが、その時間が十分ない、というのが現実です。

インフォームドコンセントとか、会議とか。

音声を拾って、記録や議事録にしてくれたらどんなに楽なんでしょう。

絶対もう開発されているはずなのですが、自分の目の前には現れてくれません。

指示のあるバイタルサイン値であれば知らせてほしい

 体温や血圧など生命兆候をバイタルサイン、と言います。

身近な健康の指標ですが、これが異常な値であると薬を使うことができます。

「必要時指示」とか「指示簿カレンダー指示」とかのページに、どれぐらいの値であればどんな薬が使えるか記載してあります。

これも、その科や医師の考え方でその値が違うんですよ。

例えば体温も38度までは冷やすだけ、とかになっている場合もあれば38度で内服薬投与、とか。

血圧だと収縮期(世間では上の)血圧が160mmHg以上で内服薬、の場合もあるし180mmHg以上で点滴開始、とか。

これが違うページに記載されているので見にくいのです。

検温板に実際の数字が記入されるのでそのまま指示のある値になったら色が変わるとか点滅するとかすると親切なのにって思います。

特に時間がない時は、目の前の患者さんと向き合いながら次のことや入院患者さんのことを考えていたりするので、うっかり見過ごしてしまいそうになることがあるからです。

まとめ

ほんっと―に、個人的な願いです。

・当日、勤務時間内の予定表作成

・未実施項目の警告

・医療コストの入力のお知らせ

・自動音声入力

・バイタルサインの値について注意や警告

 こうして書きだすと、医療界ってもしかして取り残されていますか?

自分が分かっていない分、ちょっとした開発で改善できそうな・・・。

体を扱うというデリケートな業界だからこそ難しいのでしょうか。

業務改善を目標に、どうぞ業界の皆様よろしくお願いします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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