派遣看護師のお仕事:訪問入浴介助をやってたよ

仕事

 子どもが就学前は働く日と時間が選べるため、派遣看護師に登録して訪問入浴のバイトをしていました。

ブランクを埋めるため、少しでもケアから離れないようにするためでもありました。

日払いで17000円ぐらいだったと思います。

交通費も支給されましたので、相性のいい事業所があると往復2時間かけて何度も通勤してました。

一日の流れ

  駅から事業所が離れていると送迎してくれる事業所があります。

その場合は駅で待ち合わせして事務所に向かいます。

事務所でユニフォームを渡され着替えた後、ミーテイングをして当日の予定を聞かされました。

少ないと1日3件、多くて8件です。

一軒一軒を車で回りますが、運転を任されることはありません。

看護師の主な仕事は

バイタル測定、入浴介助、更衣、軟膏やストマ交換などの処置、入浴前・入浴中・入浴後の体調管理、記録です。

患者さん一人一人のカルテに目を通してなんとなくの患者さん像を持って伺います。

入浴ができるような状態が落ち着いた人が多いので、生命の危機にさらされている患者さんはほとんどいなかったです。

また、日雇いの派遣看護師ですから、ある程度の情報は介護士さんからもらえました。

昼食は各自で用意して車で食べるので、私はお弁当を持参。

仕事が終われば事務所に帰ってユニフォームを返して退勤します。

介護浴の実際

 車に乗り込んで、伺う利用者さんの説明を受けます。

カルテ内にもお家の構造、家族情報、身体情報など記載があるので目を通します。

お家に着いたら挨拶をして上がらせてもらいます。

利用者さんのバイタルを測定して、体調を確認します。

そうしている間にも訪問入浴の機械は室内に運び込まれてくるので中止であれば早めに伝える必要があります。

入浴可であれば、寝間着を脱がせる作業に入ります。

脱いだら浴槽に移乗する手伝いをしますが、体格が良い利用者さんですと3人で行ってもまぁまぁ腰に負担がきます。

あとは介護士さんの誘導に従って体を洗い、状態を観察します。

入浴中にリハビリを行うこともありますし、褥瘡の観察をすることもあります。

お湯から出たら体を拭いてベットに戻るので、看護師一人で軟膏処置や寝間着を着せます。

最後にバイタルサインを測定して終了です。

向いている人

・腰痛などの関節痛がない人(患者さんを抱えるときに腰などの間接への負担が大きい。)

・寝たきりの患者さんの清拭や更衣を一人で行うことに抵抗がない人(寝たきりの患者さんに対し二人でケアを行っている施設でしか働いたことがない人にはキツイ。)

・他人の家へお邪魔することに抵抗がない人(たまにコップで飲み物を提供されます。それを飲むことがツライとの意見を聞いたことがあります。)

・人の価値観に目をつぶれる人(本人の希望でゴミの中で寝ている方もいます。)

・介護士さんたちの考えに理解を示すことができる人(看護と介護は考え方が違います。対立しても無意味です。)

・汗をかくことが気にならない人(夏場は汗でべたべたになります。)

派遣の強み

 私の場合ですが、一度行って働きにくさを感じた事業所は二度と行きませんでした。

理由はいろいろあります。

事務所があまりにも不潔だったり、スタッフ同士の関係がひどく険悪で車の中の空気に耐えられなかっただとか。

ケア提供時に体を触ってくる利用者さんに困っていても、かばってくれなかったということもありました(派遣という立場なので、利用者さんに注意しずらい)。

それでも、一度働きやすいと思えば1年以上、都合のつく日は同じ事業所にシフトを入れてもらっていました。

働く場所が選べるというのが派遣のいいところですし、それを利用しない手はありません。

また、正社員でないので事務所に帰ってからの書類処整理がありません。

その日の記録をカルテに書き込めば記録は終わりです。

訪問入浴をやったメリット

 急性期の病院から退院した後の患者さんに必要な介護について自然に考えられるようになりました。

また、退院してからもできるケアが分かりますし、在宅医療の実際にも触れることができました。

現在は急性期病院で働いていますが、在宅医療のイメージがスムーズにできるのでやって良かったと思っています。

最期まで読んでいただき、ありがとうございました。

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