入院していると我慢が重なって、どうしても普段の自分とは違う行動をしてしまうものです。
また、大部屋になると他人と共同生活をしていることになります。
入院によるストレスは大きく、イライラや不安を看護師にぶつけることもあると思います。
それらが分かったうえで、今日は書いていきます。
看護師を家政婦さんのように思っている人
看護師は病気を持っている患者さんのお世話をします。
しかし、できることを奪ってまで介助することは、よくありません。
例えば、自分で体が拭ける人は自分で拭いていただきたいのです。
というのも、できることをやらなくなるとその人の身体能力が落ちるからです。

ベット上での安静が続くと、誰しも体力が落ちます。
経験がない人は予想以上に自分の体を重たく感じるはずです。
実は
「自分で、できそうですか」
と、看護師が聞いてくれるのは
「できそうだけれど、やってみませんか?」
という意味が含まれています。
リハビリは、その人にとって「負担だけれどできること」を行うことで効果が出ます。
看護師は回復を手助けする大事な役割を担っているのです。
ちょこっと頑張ってみませんか。
看護師の指名をしてくる
医療行為をするときに
「○○さんを呼んでほしい」
と、看護師を指名する患者さんがいました。
指名された看護師もほかの患者さんをみています。

ひとりの看護師に仕事が集中しますし、他の患者さんも同じようなことをされたら仕事が回らなくなりますので、ご遠慮ください。
基本的に攻撃姿勢
少しでも気に食わない一言があると、急に態度を変えて、大声になる人がいます。
看護師が謝ると、また、もとの口調になるのです。

今までもそうやって、周りの人をコントロールしてきたんだなって、思いました。
女性ではあまりこういう人、見かけませんね。
退院した時には、みんなでホッとしてます。
治療に対してすべて文句を言う人
その人は血糖測定をして、自分の血糖値が高いと
「それはおかしい」
と言って、何度も測り直していました。
インスリン投与が必要なので注射に部屋に伺うと
「インスリンなんて打つな!」
と、どうしても投薬させてくれません。

話をきいていると治療したくないとのことでした。
医師に連絡してその場は必要な処置を行いましたが、なぜ、病院に来てしまったの?
体を触ってくる患者さん
若い看護師を見ると、体に触れたり、セクシャリティな言葉を投げてくる患者さんがいます。
このような場合、私のようなおばちゃん看護師に担当を変えられ、手が出せない状態になります。
それでも、あまりひどいと強制退院させられます。
ご了承ください。
話が長い患者さん
本当にごめんなさい。
私たちも、できればあなたとお話ししていたいんです。
だって、患者さん、優しい方が多いし、お話ししていると楽しいんです。
ただ、業務が立て込んでいてにっちもさっちもいかないとき、そちらが気になって話に集中できません。
看護師にとって必要な情報になるときは、話を深堀するためにどんどん質問したり、椅子に座りだしたりします。
また、時間に余裕がある時も、話が盛り上がると思います。
「そうなんですね、また、聞かせてくださいね」
と、話を切り上げてしまった時は、病棟で急変が起こっていたり、緊急入院があるかもしれません。
もしくは観察が必要な人が見に行けれてないとか、しょっちゅう見に行かないと危険が回避できない患者さんをみている可能性もあります。
そういったこともあって、物足りなく感じさせることがあると思いますが、許してください。
若手や看護師を下に見ている患者さん
コロナの制限でほかの病棟へ行けないご案内をしていた時のことです。
あまりにも動き回る患者さんがいたので、同じような案内で制限について何度も説明されていました。
まあ、ここまではたまに見かける事例です。
ある日、その方が私に不満を訴えてきました。
「俺のような年上に向かって、若い看護師(もちろん私じゃないです)が注意してきた。」
と。
でも、注意されるようなことしていたんですよね?
しかもあなた、何回目?
その場では、言葉遣いや態度について申しわけありませんと頭を下げましたが、消化しきれませんでした。

振り返ると「若い看護師」という言葉に引っかかっていたんだと思います。
この患者さんにとって、年下の看護師はみんな目下のもの、なんでしょう。
そんな奴が俺に説教した、という理由で腹が立ったんだと思います。
一応、全体会で情報共有して、態度についてみんなで振り返り、反省会しましたけれど。
同じようなことって、他にもありますけれどね、ここで書く必要もない気がするのでここまでで。

最後に、強調して書き残しておきますが、ほとんどは常識のある、良心的な患者さんばかりです。
今回は、その中で目立ってしまった患者さん(個人情報の関係から脚色あり)の話でした。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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