看護方式【学はないけどつぶやかせて】

仕事

看護師経験15年以上となりました。

前回PNSについて書いたので、今日は看護方式について書きます。

詳しい説明は専門の先生方にお任せして、一個人の感想を述べます。

チームナーシング

 病棟の看護スタッフをチームで分けて、患者さんを担当します。

新人で就職した時はこれでした。

病棟のスタッフがAチームとBチームで分けられていました。

患者さんも科別でAチーム、Bチームで振り分けられ、担当チームでみていきます。

なので、患者さんは長く入院すればするほど同じスタッフに出会います。

退院する頃には、病室に訪れるスタッフのほとんどが顔見知りになります。

看護師も困ったときには、同じチームのスタッフに相談して看護を展開していました。

スタートがこれだったので特に疑問もなかったですし、動きやすかったです。

プライマリーナーシング

 プライマリーナーシングを経験したことはありません。

ひとりの患者さんを一人の看護師が入院から退院まで責任をもって担当するわけです。

重症な患者さんを一人で受け持つプレッシャーって、どれだけ経験があっても大きいです。

チームもないですからね、相談する相手が明確になっていません。

プライマリーナーシングに憧れたこともありますが、今はどちらでもいいかなって感じです。

モジュール型看護方式

 再就職した病院がこの方式でした。

チームで分かれていた上に、またそのチーム内で細かく分かれていました。

でも、この方式、そんなに機能していませんでした。

まず、2交代制でしたので、看護師の休みの日が多いです。

受け持ちがついても担当スタッフが休みの間に手術や処置が終わっていました。

夜勤ばかりやっているスタッフの患者さんなんて、ほとんど関わらないうちに退院してたり。

担当の看護師より、日勤が多いスタッフと信頼関係が出来上がっており、受け持ちの意味がなかったです。

また、日々の担当分けするリーダーの能力も問われます。

だって、実際では受け持ちなのにその日の担当から外すような担当割りばかりしてましたからね。

仕事の重さを均一化して、終了時間を同じにするためです。

機能別看護方式

 以前働いていた病院が、土日だけ、機能別看護でした。

私はこれが一番好きです。

検温するスタッフ、清拭するスタッフ、点滴当番、と担当があって仕事が割り振られます。

看護師に余裕が生まれ、患者さんと関わる時間が取れます。

患者さんにとっては、知らないスタッフが、かわるがわる訪れるのでよくないとの話ですが。

患者さんが誰に相談したらよいのか、分からなくなるそうです。

そうですかね・・・。

気の合わない看護師が担当になったことを考えると、担当がない方が相談する看護師を選べますけれど。

再就職するなら機能別のところに行きたいぐらいです。

PNS方式

 前回記事にした方式です。

二人で10人以上の患者さんを受け持つ方法です。

責任が分散して、中途半端な感じで仕事が終わるので

「ほんとにこれでいいのだろうか」

と、思う日が多いです。

ケアの提供も、パートナーが実施すればそれはそれで

「あ、もうそれやらなくていいんだ」

って感じで終わっていきます。

みんなで一緒に。いつでもペアで。とにかく仲良く。・・・どこかで聞いたようなセリフですよね。

ゆとり教育の頃の合言葉に似てる気がするのは私だけでしょうね。

セル方式

 これ、やったことないんですけど、ちょっと興味があります。

部屋別に担当を決めて、看護師が在室して看護を行います。

ケアの提供が早いし、問題のある患者さんや、重点的に見なければいけない患者さんの様子がすぐに分かっていいなぁ、と思います。

まとめ

 様々な看護方式がありますが、決めるのは管理者様です。

こちらは平社員の立場ですから、言われた方式を黙って遂行するだけです。

流行りがありますからね。

今後も新しい方式が出てくると思われます。

時代を反映するなら、今後はITを中心にした看護方式が来るかもしれませんね。

患者さんの分析が行われ、問題解決能力別に分かれるかもしれません。

見てみると、今ゆとり方式が来ているわけですから、10年ぐらい遅れてやってくるでしょう。

もう、働いていないかな・・・。残念です。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました