子どもが昆虫食を手にして帰ってきました。
コオロギをそのまま揚げたもので、形もそのまま残っています。
生きたまま揚げられたんでしょうか。
いざ、実食
大きさは1匹、1.5センチ。色は黒いですがスリムなため、Gを連想させる見た目ではないです。
写真で確認するとフタホシコオロギっぽいです。
噛むとポリポリします。素晴らしいサクッと感です。
ただ、個体が小さいのでそんなにサクサクッと続きません。
嫌な苦みも、渋みもないです。
しばらくすると口の中に風味が広がってきました。
何でしょう、牧草とか、草とか、目をつぶるとそんな連想をさせます。・・・わらじですね。
「うまい、いけるわ」
と、目の前の我が子はむしゃむしゃ食べています。
私はそのあと、手が伸びませんでした。
子どもに
「お母さんは食料飢饉きた時、〇ぬ」
と、言われたので聞こえていないふりです。
イナゴの佃煮の思い出

子どもの頃、祖父に勧められて食べましたが、イナゴとは知らずに食べました。
正直、美味しかったです。佃煮だったので、しょうゆと砂糖のあまじょっぱい味が強かったのです。
最初に美味しいと思ったものの、イナゴと聞いてその後はあまり食べた記憶がありません。
祖父は戦争にも行っているので、食べ物がない中ではイナゴが貴重なたんぱく源だったと話していました。
「虫ってこんなにおいしいんだ」
と、小学生の私の脳裏にばっちり記録されました。
コオロギ食反対の運動
コオロギ食について検索してみて昆虫食に反対している人がいることを初めて知りました。
漢方では”微毒”の記載がありますし、重金属の問題や、加熱では消えないボツリヌス菌の心配が書かれていました。
また、コオロギはほとんどが雑食です。
そして共食いもしますし、その上腐った草も食べることができます。
昆虫の死がいや野菜くずも食べます。
子どもが購入したものは原料に食用コオロギと記載されていました。餌にも気を付けて飼育されているはずです。
最近、なぜコオロギ食が流行ってきているのか。イナゴはどうなんでしょう。
食用コオロギの有益性
世界的な食糧不足が今後10年から20年以内に起こるといわれています。
畜産肉の生産が追いつかなくなり、たんぱく質が不足する恐れがあるため、昆虫食が注目されているのです。
2013年に国連の食糧農業機関(FAO)が昆虫食の推奨を報告していますので、これが大きな流れを作るきっかけになりました。
昆虫は肉に近い成分の高タンパク質食品である上にビタミン・ミネラルも多く含まれています。
また、雑食なのでフードロスで出た商業廃棄物を餌にできます。様々な面で期待されているのです。
昆虫食が必要ない世の中が続きますように

昆虫食を食べたい人が、ちゃんと注意事項を守って食べる分にはいいと思います。賛成です。
実際、蟻がごちそうって国も存在しますし。
ただ、自分は進んで食べないってだけです。
それでも、飢えで死にかけていて、これ(昆虫)を食べるしか生きられないんだよ、って言われたら食べます、はい。
もしそれが自分の家族であれば、昆虫を食べてほしいと涙ながらに頼むはずです。
今はほかの選択肢があるので、肉や魚、卵や大豆からたんぱく質などの栄養素を摂取したいです。
ごちそうさまでした
コオロギフライは我が子に食べつくされた感じで、食卓のテーブルに袋が残されていました。
引きちぎられた足や羽がつまみにくかったのか、底の四隅に集まっています。
今日、そっと捨てました。
子どもが帰宅したのでこの話をすると本人も
「食用コオロギって書いてあるのを確認したから買ったんだよ。」
ですと。さすがです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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