おたんこナースを読んで【漫画家佐々木倫子さんの魅力】

感想・つぶやき

 我が子が大学受験を控えており、一時期北海道大学も視野に入れていたため、連想ゲームのように

「動物のお医者さん」

という北海道大学の獣医学部が舞台だった漫画を思い出しました。

そのつながりで思い出したのが

「おたんこナース」

です。

現場の忙しさはこの漫画からは伝わってきませんが、現場の空気感は結構正確に表しています。

登場人物が本当に存在しそうなキャラクターなんですよね。

おっとり優しい雰囲気ですがしっかり事情や物事、人間関係を把握している婦長さん。

ストレートに意見を伝えてくる先輩、おっとりとした雰囲気を漂わせて仕事をてきぱきとこなしていく先輩、理不尽な要求をさらりと伝えてくる先輩とか。

医師もIQが高いはずなのに、一緒に働くと人間臭さを前面に出してくるんでやっぱり一緒なんだなぁ、と感じることが多かったり。

佐々木倫子さんは漫画に描く前に現場を丁寧に取材していると聞きました。

動物のお医者さんを読んで獣医師を目指す人が増えたのもそのためでしょう。

物語の中では、個性丸出しの患者さんが珍事件を起こしてくれるんですよ。

これ、現場でもそうなんです。

ほんっとーーーーーーに、病棟ってドラマのネタは尽きません。

だって50人いたら、50通りの物語が見られるんです。

今回、めちゃコミで検索したらおたんこナースが購入できたので一気買いして読みました。

まだ看護婦さん、だし、ナースキャップもあるし。

昭和感満載でしたが、名作はいつまでも色褪せ無いですね、やっぱり面白い。

また、毎回2話程度で完結しているので読みやすいです。

主人公の似鳥さんはまだ新人看護師なので、先輩だったらうまくやり過ごすような場面でも正面から受け止めてしまいます。

そんな似鳥さんの目を通して展開していく物語はかなりユーモアです。

そこがこの物語を面白くも深くもしています。

こんな名作が大人の事情で途中で終わってしまったのは本当に惜しいです。

久しぶりに読んだ「おたんこナース」で新人の頃の気持ちを思い出しました。

あの頃のまっすぐに向かい合う気持ちを胸に、明日の仕事も頑張りたいと思います。

本日もありがとうございました。

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