スマホとの付き合い方は子どもだけの問題なのか【スマホ脳を読んで振り返る】

子育て・教育

 ちょっと古い本になりますが、「スマホ脳」を知っていますか。

スマホを使い続けているとどんな影響が出るか、脳の働きから解説している本です。

自分の経験を振り返れば嫌でも納得させられる説明ばかりなんですよね。

大人の自分でも行動に変化があることを実感しています。

結論から申しますと、子どもに自分専用のスマホを持たせるのは遅い方がいいです。

今日はスマホ (ネット)との付き合いについて気づいたことと、子ども専用のスマホについて感じていることを書かせてください。

ネットに慣れていないと、情報に振り回される

携帯電話からネットにつなげるようになり始めたころ、欲しい情報がすぐに手に入る便利さに驚きました。

当初は慣れていなかったため、すべての情報を信じていたし、悪いニュースがあればかなり動揺しました。

持ち始めたころにネット中毒になった原因でもあります。

思い返せば自分や子どもの体の不調について調べると、よくこの罠に引っかかっていましたね。

翌日病院で暗い顔をして診察を受けると、笑われることが何度かありました(看護師なのに!)。

同じように一個人の軽い感想や根拠のない言葉に一日中落ち込むこともありました。

その発言をしたのが経験の浅い、幼い子どもだったとしてもそんな可能性は思いつかず、真正面からうけてしまうんですよね。

ネットを使い始めたら最初はここに注意しないといけません。

センセーショナルな内容であればあるほど、情報の出どころや、発信者の素性を確認するようにしています。

コメント欄で確認することも他の媒体(新聞やテレビ、文献や周りの人)からの情報を確認することも「あり」です。

検索ワードを真逆にして調べ直すのもお手軽でおススメです。

今ではネットからの情報で、その日の気分をコントロールされることはほとんどなくなりました。

情報に対してせっかちになった

 動画を見ていても、結果が気になって我慢できません

早送りで見ていることがほとんどですし、出し惜しみしていると感じる動画は飛ばしてしまいます。

こんな調子ですから、紙媒体の本を読んだとき、理解していないのに目が勝手に次へ次へと移動してしまいます。

今日も本を読んでいたら内容が分からなくなって、戻って読み返す場面が何度かありました。

会話をしていても、結果をじらされるとソワソワするときがありますが、早送りの影響かもしれません。

集中するまでに時間がかかるようになった

ネットでは一つの画面にたくさんの情報があります。

本文も、広告も、動画へのリンクも張り付いており、一気にたくさんの情報が飛び込んでくるのです。

本文に集中する前に、気になる広告へ飛んだり違う話題に飛んだりすることもできます。

これでは意識が様々なところへ分散してしまい、本文をじっくり熟考できるはずがありません

その上、かいつまんで読んだだけなのに分かった気になり、記憶に残ることもありません。

紙媒体の本を読んでいても、周りの音が気にならなくなって入り込むまでに時間がかかるようになりました。

そのためか、読書好きでしたが本を読む前にちょっとした意気込みが必要になり、雑誌でさえも楽しめない日があります。

座っている時間が増えた

 休暇の楽しみの一つに動画があります。

一日中、気になる動画や興味のある動画を見ていました。

ありがたいことに、一つ終わると同じような系統の動画を選んで提示してくれ、そのサムネの魅力的なこと

そりゃ、飛びつくよね~。

そんでずっと座っちゃうよね~。

家事がおっくうになっちゃうよね~。

筋力もやる気も低下です。

子どもにスマホをいつもたせるか

子どもが小学生の時、スマホをねだられましたがパソコン購入で乗り切りました。

その代わり、仕事から帰ると私のスマホは就寝までいつも子どもの手の中。

アイコンも子どもの好みになっていたので、40代のおばさんには不釣り合いな画像になっていました。

ゲームのオンラインで学校の友達ともつながっていましたが、お互いリビングで使用していたので親の目が届く範囲です。

そうなると子どもの興味や関心がどこにあるのか共有できましたし、一緒に楽しむことによって会話が弾みました。

また、スマホの使い方も一緒に考えることができて良かったです。

それでも中学生になると持っていない方が少数派になり、ときどき謝ったりごまかしたりもして粘りました。

教育熱心な地域では、子どもたちみんながスマホを持つのが遅いので、自然と持たせるのが遅くなると聞いていたことも理由にあります。

そんなこんなで子どもたちに自分のスマホを持たせたのは14歳ごろ。

スマホをできるだけ遅く持たせる当初の目的は節約の為でしたが、「スマホ脳」を読むと子どもの脳に対しても良かったようです。

本能(スマホが気になる)をコントロール(スマホの使用時間の管理)できる前頭葉の成熟は25歳から30歳とのこと。

スマホの管理は子どもだけでは難しいということです。

スマホとの付き合い方は子どもだけでなく大人にも課題となっている

そんな私も

「こっちが話しかけても、携帯見ているときは上の空だね。」

と、子どもに注意された経験が何度もあります(反省)。

調べものをしている、という大義名分に甘えてスマホ越しに子どもと会話しても集中できるはずがありません。

そうなんです、これは子どもだけの問題ではなく、大人も一緒に問題意識を持って関わっていかなくてはいけないテーマなのです。

我が家ではスマホのメリット、デメリットについてはたびたび話題になります。

依存症になって生活面で気になる友達がいたことも、関心を寄せた理由かもしれません。

SNSでのやり取りで友達同士がけんかしていたり、登校できなくなった友達もいました。

「スマホ脳」の本の存在を教えてくれたのも子どもでした。

高校生になった今では使用時間を記録するアプリを入れて管理しているようです。

今でも子どもからスマホを預かってほしいと頼まれることがありますし、グループを抜けたとか聞かされると見守るスタンスでいいのかなと思います。

我が家で気を付けていること

受験生のスマホ管理に対して我が家でやっていることです。

・1日のうち使っている時間を時々親が確認する

・学習しているとき、預かれることを伝える

・夜更かししているとき、スマホにはまっていないか確認の声をかける

・夜遅くまでゲームをしているときは終了時間を約束させる

・散歩に誘う、付き合う

・会話で盛り上がる時間を作る

スマホで欲しい情報がすぐに手に入ることはメリットに感じますが、それにはまらないように気を付けなくてはいけません。

ネットを利用すれば恩恵を受けられますが、ネットに利用されてしまえばたちまち害が発生します。

ネットの情報の渦に自分が飲み込まれていないか時々チェックするようにしたいです。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました